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地球の聖地、モナルカ蝶のミチョアカン
 

童謡唱歌「蝶々、蝶々、菜の葉に止まれ、菜の葉に飽いたら桜に止まれ」と日本では歌うのだが、この常識はモナルカ蝶には通じないのだ。モナルカ蝶唱歌「蝶々、蝶々、唐綿に止まれ、唐綿に飽いても唐綿に止まれ」、つまり、モナルカ蝶は唐綿しか食べないグルメ蝶なのである。約4億羽がカナダとアメリカの国境(ロッキー山脈)から4000kmも飛行して、ミチョアカン州で越冬する理由は、冬に唐綿が食べられるかららしい。約4億羽の内の1億数千羽がロサリオ山中で滞在し、その他は唐綿地帯を求めて分散するという。

それにしても、モナルカ蝶の唐綿に対する執念は異常ではないだろうか。いくらグルメ蝶でも、食事のために4000km飛行するものだろうか。近場のチューリップで空腹を充たすわけにはいかないものなのだろうか。それが、ダメなのである。なぜなら、モナルカ蝶は毒物アルカロイド (モルヒネ、コカインも、このアルカロイドの一種)中毒なのである。毒物アルカロイドを含む唐綿を食べていないと、身が持たないそうである。だからといって、モナルカ蝶を不良呼ばわりしてはいけないのだ。これは、か弱い我が身を外敵から守る究極の手段なのである。アルカロイドはモルヒネ、コカイン同様、体に害を及ぼすので、外敵の鳥、蟻などが「ワー―!凄いご馳走がイッパイ!いただきまーす!」と口に入れたとたん、心臓麻痺を起こし、ぶっ倒れる。それで、モナルカ蝶には手を出さなくなるそうである。一方モナルカ蝶は先祖代々モルヒネ、コカイン漬けなので、全然平気なのである。 ところが、4000km飛行の秘密はこれだけではなかった。越冬には、寒い夜長を羽を寄せ合って泊まる枝が必要だが、これがoyamel、つまりクリスマス・ツリーで有名なモミの木でないとダメなのだそうだ。さすが、モナルカ(帝王)だけあって、寝る場所にもうるさいことを言うのである。そのせいか、一本の枝に何千羽も止まるので、遠目にはゴミの塊のようにしか見えないのだ。また、高度3000m、平均気温0度で、酸素充分の森林が越冬条件となると、地球広しと言えども場所が限られてくる。よって、モナルカ不動産のお勧め場所がミチョアカン州ロサリオ山中になったのである。

しかし、モナルカ蝶越冬地がミチョアカン州山中と発見されたのは1975年のことで、それまではもっと南のトロピカル地域と信じられていたそうだ。トロント大学の昆虫学者、Fred Urquhartが車で蝶を追いかけて辿り付いた先は!アッと驚く薄暗い山中。「母を訪ねて三千里」ではなく、「モナルカ蝶訪ねて4000km」は山越え、谷越え、川越えもいとわぬ学者先生の快挙ではありますが、ミチョアカンの人々は太古の昔から知っていたそうであります。(先生、ご苦労様でした。)

だが、蝶の追ッカケで4000km飛行情況が判明したようだ。モナルカ蝶は気温が上がる10時頃起床、気温が下がる16時頃就寝、その間、時速20kmで飛ばして、一日120km前進、25日で4000km飛行完了、ミチョアカン州山中到着、三食昼寝付き、自由時間込みで、約5ヶ月滞在、北へ里帰り前に出産、という行程だそうである。飛行中、強風時は羽をv型にたたんで直風を避け、弱風時は羽を広げて風に乗るのだそうだ。

しかし、発見はそれだけではなかった。モナルカ蝶は一般の蝶より5倍以上も長寿なのである。一般の蝶は、卵、幼虫、さなぎ、までが一ヶ月、蝶になって一ヶ月、子孫を残して他界、となるが、モナルカ蝶は10月から2月までの5ヶ月間も蝶のまま生き延びるのである。長寿の秘訣は子孫繁栄をしないことにあるそうだ。冬場の子孫繁栄行為は寒いし、体調もイマイチなので、環境、体調が整う春を待って、一気に子孫繁栄をするようだ。ミチョアカン州山中で目撃した蝶の乱舞は、オス蝶がメス蝶を追いかけ廻す姿だったのである。

見事にメス蝶をゲットしたオス蝶は、「ヤッタゼー」と言って?一命を落とすと言う。これがオス蝶死亡原因のトップであるが、中には絶倫オス蝶がいて、「ヤッタゼー」を3回繰り返すそうである。一方、メス蝶はこの元気なオス蝶の協力で、3回以上出産を繰り返すという。 元気なオス蝶の子供は、遺伝的に元気なはずだから、3月に予定されている北帰行に必要なのであろう。全ては子孫繁栄のためで、決して好きでやっている訳ではないのである。卵から蝶に変身した二代目が北へと飛び立った後は、親蝶の死骸で地面が埋まるそうである。

この二代目蝶は、お里のロッキー山脈で春を迎えるので、成熟しやすく、すぐ子孫をつくり、他界、三代目、四代目も夏場なので子孫繁栄に精を出して他界し、五代目で秋になると、長寿を願って越冬地のミチョアカンへやって来る、という。不思議なことに、秋分の日に北から南へ、春分の日に南から北へ飛び立つそうである。これを人類誕生以前から繰り返していたらしいのだ。思いがけなくも、このツアーで、雄大な地球史の一片を垣間見た思いがしたのであった。ちなみに、モナルカ蝶の日本名は「オオカバマダラ」であるそうな。(「オオバカ・ゴリラ」ではない!念のため。)

 
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