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カリブ海 その15

【 〜その15〜 】

我がクルーズ船が立ち寄ったセント・トーマス島、セント・マーチン島はカリブ原住民死滅後、現在はアフリカ系住民の島になっている。カリブ原住民死滅の原因は伝染病天然痘であった。伝染病が「細菌兵器」として使われた例を前号で書いたが、これは、ヨーロッパ中世社会では常套手段で、最近開発された新兵器ではないのである。

ヨーロッパ中世の戦闘場面には、よく、円形の高い城壁で囲まれた町がでてくる。城砦の中心には城があり、防衛側は我が城を守らんと、高い城壁から敵陣めがけて弓、槍を放射する。一方の攻撃側は城壁目掛けて、巨石を投げつけ、なんとか分厚い城壁に穴を開け、そこから城砦内突入をもくろむが、そう簡単に城壁は崩れない。火薬、大砲のなかった中世の戦争は城砦が頑丈で、高ければ高いほど、敵陣の投巨石、侵入を防ぐ事が出来たのである。

我が家がドイツに住んでいた頃、週末に近くの中世田舎村見物をよくしたが、どんな小さな村も頑丈で、高い城壁で囲まれていたのには驚いた。村の中心にはこじんまりした教会、小さな広場に、深い深い井戸、それを取り巻くように土壁の民家が慎ましく建っている。村の全予算を城壁につぎ込んでしまった,としか思えぬほど、民家と較べて城壁が立派なのである。小さな村でさえ、立派な城壁完備なのだから、王様の居る城の周りの城壁は強固そのものであったであろう。それを投石で崩すのは、時間がかかり、兵士用の食料費がかさみ、軍事費が底をつき、しかたなく撤退。これが城壁防御側のシナリオであるが、戦闘はシナリオ通りにはいかないものである。敵側が投石作戦ではなく、「投死体、投生首」作戦を打ち出したのであった。それも,ただの死体、生首ではなかった。伝染病の付加価値が付いていたのである。

伝染病付き死体を城壁内に打ち込めば、相手側は感染して全滅。戦闘なくして勝利を勝ち取る事ができるのである。伝染病死体処理もでき、それに城壁がある為、伝染病は城外に感染しないので、攻撃側としては、一石二鳥の作戦である。城壁内が死に絶えた頃を見計らって、火を放ち、殺菌消毒済みを確認して、城砦入場!!!この作戦は、現代で言うところの「細菌兵器作戦」ではないだろうか。確かなデーターは知らないが、中世戦闘の勝敗は、武力よりも「細菌兵器作戦」で決まった観がある。もし、これが史実だとしても、今では文明先進国になったヨーロッパは自ら暗い歴史を紹介しないであろうし、映画にもしにくいところがある。中世戦闘映画のクライマックスは、何と言っても血しぶき上がる両軍激突シーンである。それを史実通りに伝染病の場面を再現したのでは、商業映画として成り立つわけがない。よって、中世戦闘アクション・シーンのみが後世に伝わることになる。

だが、しかし、伝染病「細菌兵器」の恐ろしさを一番良く知っていたのは、やはりヨーロッパ人であった。例えば、ペストの大流行はヨーロッパを何度も襲い、当時の人口の3分の1が死亡したという。現在の最新ミサイルでも一度に人口の3分の1を抹殺する事は不可能である。さて、この中世から時はまたたく間に流れ、1925年、ジュネーブで「細菌学的戦争手段の戦争における使用禁止」が署名された。さすが、元祖「細菌兵器」使用諸国の体験に基づく提案だけあって、説得力抜群である。

伝染病「細菌」で、地球上から消えてしまったカリブ原住民の島、セント・トーマス島、セント・マーチン島を観光バスで一周することにした。両島とも小さな島なので、小一時間もかからなかったが、島の様子がどこか奇妙なのである。まず、森も林もなく、島全体がノッペリしている。特産農産品が植えられている様子もなく、工場もなく、それに観光地に付き物の遺跡が全くないのである。見物する物が何もないこの島に、何の為に丸一日停泊する必要があるのか?と不信に思っている内に、観光バスは港に戻っていた。

港には数隻のクルーズ船が停泊していて、下船した観光客が婦人を先頭に、足早にショッピング・モールに向かっている。「狭い島、そんなに急いで、どこへ行く?」と50年前の日本の交通安全標語を叫んでみたが、全員に無視されたので、私も彼女達の後を足早に追い駆けることにした。行った先のモールで、「ワタシは見た!!!」、ダイヤモンド、ダイヤモンド、またまた、ダイヤモンドの免税店。この島はダイヤモンド格安免税の島だったのだ。カリブ・クルーズの最大の目的は、名所旧跡ではなく、ダイヤモンド・ショッピングであった。それを知らずにクルーズ参加したのは、我が家のみらしいのである。

今さら後悔してもしかたがないので、激安ダイヤモンドを手当たりしだいに、買い漁り、私のバックはダイヤモンドでパンク寸前、ポケットにもダイヤモンドを詰め込んで・・・・・・・・・・、という事になる訳がない。免税格安、激安ダイヤモンドと言われても、ダイヤモンドに縁のない生活をしている私は、定価が解らない。それに、30余年前に結婚した時も、ダイヤの婚約指輪というシロモノも頂き損ねているのである。30余年前の怨念を晴らすべく、免税店を駆け巡ったが、私の趣味、予算に合うダイヤの指輪はついに見つからなかった。

私の趣味とは、ダイヤの大きさは栗饅頭ぐらいで、予算は9990円までであった。どの免税店でも、「御趣味は?御予算は?」と聞くので、「栗饅頭、9990円」と答えると,店員が私の眼前から消えうせるのであった。誰からも相手にされず、ダイヤも買わずにクルーズ船に戻る事になったが、何故か、並んで歩く主人の足取の軽やかなのが気になった。ところが、後悔がその夜のディナーパーティーに私を襲ったのである。私を除く全婦人が免税店ダイヤをちりばめ、ドレスアップして登場したのであった。

その16へ、続く

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